2010年02月16日

【元厚生次官ら連続殺傷 最終弁論(中)】「極悪非道な『ふり』をしているだけ」 弁護人、人間性強調(産経新聞)

 (13:50〜14:10)

 《小泉毅被告(48)の弁護人が、最終弁論書の読み上げを続けている。弁護人はこれまで、小泉被告が犯行当時、心神喪失や心神耗弱に該当するとの主張を繰り広げてきた。続いて小泉被告に襲われて重傷を負った、元厚生次官の吉原健二さんの妻、靖子さんについて触れていく》

 弁護人「被告人は、吉原さん方に侵入し、妻の靖子さんの胸を突き刺しましたが、遂行を中断しています。中止未遂が成立すると考えています」

 《「中止未遂」とは、犯人の意思で犯行を中止することで、刑法では、減刑または刑が免除されることになっている。検察側の主張では、小泉被告に襲撃された靖子さんは、いったん尻もちをついた後、立ち上がって逃げ、追いかけて刺そうとする小泉被告から逃れたとされる。弁護人は、この主張を否定し、小泉被告が自分の意思で犯行を中断したと主張した》

 弁護人「靖子さんが尻もちをついたことに争いはありません。被告は、その時間は3、4分と言っています…。見知らぬ男に胸を刺され、尻もちをついたとき、間髪入れずに体勢を立て直すとは、にわかには信じられません…。被告人の(3、4分という)認識の方が、客観的裏付けがあります」

 《続いて、靖子さんが命ごいをした状況について触れる》

 弁護人「被告人にとって予想外のことが起こりました。靖子さんは『すいません、ごめんなさい』などと命ごいをしたのです。被告人には『プライドの高い元厚生次官の妻が命ごいをするはずはない、家政婦ではないか』という疑念が生じ、『何としても殺害をやり遂げたい』と思う一方で『許してやろうか』とも思いました…。被告の中では、『予定通り殺せ』という意思と、『助けよう』という意思がぶつかりあい、混乱したといえます」

 「検察官は『被告人が靖子さんを追いかけた』と言いますが、靖子さんは、そのことを認識していません。その時、被告人は元次官が屋内にいるのかに関心を持っていたのであり、追いかけたわけではありません…」

 「以上のことから、『中止未遂』が成立すると考えます。仮に成立しないとしても、命ごいを前にしたためらいは、被告に人としての心情が存在することを示しており、死刑回避の要素になります」

 《ここで、弁護人は一息ついた。次は「自首の評価」についての主張だ。小泉被告は事件発覚後、自ら警視庁に出頭している》

 弁護人「被告人が出頭した時点で、一連の事件について、被告人が犯人であるという証拠はなく、目撃者もいませんでした。出頭しなければ、検挙に至らなかった可能性が極めて高かったのです」

 「被告人は出頭の際、凶器などをすべて持参し、その後の聴取に対しても、隠すことなく行為のすべてを話しています。自首により、犯行の全容が容易かつ短期間に判明しているのです…。本件では、自首による裁量的減刑がなされるのが相当と考えます」

 《小泉被告は、両手のひらを太ももの上で組んで、黙って弁護人の読み上げを聞いている》

 弁護人「最後に、被告が人間性を失っていない、ということです」

 《弁護人は、小泉被告が犬好きであることや、公判でみせた人間性をうかがわせる言動を再現することで、情状を訴えていく》

 《小泉被告は、騒音トラブルで建設会社の社長宅にクレームをつけに行った際、犬の名前入りの表札を見つけ「犬をかわいがる人は悪い人ではない」と思ったという。また、公判でも、被害者の靖子さんも犬好きであると聞かされ、「今は考えないようにしている」と答えている。弁護人は、そうした証言を振り返りながら、小泉被告の中にある“良心”を裁判官らに印象付けようとしていく》

 弁護人「被告人は、血の通った人間性を豊かに持っています。それが外に出ないよう、無理に押し込めている。かたくなで切ない姿勢が見て取れます…」

 《続いて弁護人は、被告人質問で、愛犬チロについて問われた際、小泉被告がみせた言動を振り返った。小泉被告は公判でチロの話をした際、言葉を詰まらせたり、自分で自分のほおをたたいたり、大きく動揺している》

 弁護人「このときの被告の心情は、極めて純粋だったことは、供述態度から明らかです。実は、被告の内面は、切れば血がほとばしるほど熱いものであり、それが外に出ないよう、押し込めているのです…」

 《公判の様子を詳細に再現する弁護人。小泉被告は黙って聞いているが、心なしか耳が赤く染まっているようにも見える》

 弁護人「極悪非道な犯行といいますが、被告人は無理をして、極悪非道なふりをしている、というのが正確です。その弱さは、靖子さんの命ごいを前にして、あらわになっています」

 =(下)に続く

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2010年02月15日

「反小沢系」枝野氏、行政刷新相に(読売新聞)

 鳩山首相は10日午前、民主党の枝野幸男・元政調会長(45)を首相官邸に呼び、仙谷行政刷新・国家戦略相の兼務を解き、枝野氏を行政刷新相に起用する方針を伝えた。

 枝野氏は皇居での認証式を経て正式に就任。昨年9月の鳩山内閣発足以来、閣僚の補充は初めて。閣僚は内閣法で定める上限の17人となる。

 鳩山首相は10日朝、枝野氏の起用について、首相公邸前で記者団に対し、「国民の民主党に対する信頼を再び回復して高めていくためには、できるだけ早く彼に陣頭指揮してもらいたいという思いがあった」と述べた。首相や民主党の小沢幹事長の「政治とカネ」の問題などで内閣支持率が下落傾向にある中、昨年の「事業仕分け」で総括役を務め、小沢氏と距離を置く枝野氏の起用で清新なイメージを演出し、政権浮揚を目指す考えを示したものだ。

 また、首相は8日に首相官邸で小沢氏と会談した際、枝野氏起用の方針を伝え「全く異論はない。しっかりやろう」と了承を得たことを明らかにした。

 枝野氏は首相との会談後、首相官邸で記者団に対し、「仕事を着実に進めることが政権に対する期待と信頼を高めることになる。精いっぱい努力したい」と語った。

 枝野氏は衆院埼玉5区選出で当選6回。党憲法調査会長などを務めた。首相は1月、枝野氏を首相補佐官に起用する考えを表明したが、閣議決定は見送られていた。5日に国会に提出した政治主導確立法案が成立すれば、仙谷氏が受け持つ国家戦略室が国家戦略局に格上げされるため、仙谷氏は戦略相に専念させることにした。

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